HousingAnywhereでは、以下の理由から内見を行う必要はないとして、内見を行っていません。
- HousingAnywhereに掲載されている物件はすべて写真付きで、説明も明確です。不明な点があれば、簡単に広告主に問い合わせることができます。
- 内覧を制限することで、地元の人でも海外に住んでいる人でも、誰にでも平等にチャンスが与えられます。
- HousingAnywhereは、広告通りの物件であることを確認するため、入居が完了した後、広告主に送金します。
世界的な顧客レビューサービスであるTrustPilotでも、その評価は、3.7 / 5(2023年9月現在)と、多くの方が内見なしでも問題なく、物件を契約できているようです。しかし、中には、HousingAnywhereのサイト上の記載と実際の物件が異なっていた、というレビューもあります。実際に、私たちが入居した物件も一部サイト上の記載と異なる点があり、HousingAnywhereへ連絡を行いました。
入居した物件の問題
サイト上では、乾燥機能付き洗濯機があると記載されていましたが、実際には、乾燥機能のついていない洗濯機しかありませんでした。オーストリアの家電に詳しくないので、見落としているだけかもと思い、その洗濯機の取扱説明書を調べて読みましたが、乾燥機能はついていないようでした。私たちは、乾燥機能付き洗濯機の有無を物件選びの重要なポイントにしていたので、乾燥機能付き洗濯機が手に入らない場合には、キャンセルして引っ越したいと考え、HousingAnywhereに連絡することにしました。
HousingAnywhereのキャンセルポリシー(48-hour safeguard)
内見ができないことから、どうしてもHP上の記載と実際の物件の状況が異なるという事態が発生する可能性は排除できません。このような場合に備えて、HousingAnywhereには、48-hour safeguardという制度が用意されています。
物件を予約するには、入居に先立って初月の家賃を支払う必要があります。しかし、この支払いはこの時点ではHousingAnywhereに対して行われており、物件掲載者にはまだ支払われていません。入居後、48時間が経過し、物件に問題がないことが確認できてから、HousingAnywhereは物件掲載者に家賃を支払います。こうすることで、物件がHP上の記載と異なっていた場合には、物件掲載者に家賃が支払われず、HousingAnywhereからスムーズに返金が受けられることが担保されています。
私たちが行なった対応
上記のとおり、HP上の記載と実際の物件が異なっていた場合、48時間以内にHousingAnywhereに連絡を行う必要があります。私たちは、土曜日の12時頃に入居し、22時頃に洗濯機に乾燥機能がついていないことに気がつきました。その後の流れを時系列で記載します。
- HousingAnywhereのサイト上で、物件掲載者に連絡
物件掲載者に対してHousingAnywhereのサイト上で、洗濯機に乾燥機能がついていないこと、乾燥機能のついた洗濯機を手に入れられない場合には、予約をキャンセルすることも視野に入れていることを伝えました(入居した日の23時頃)。
- HousingAnywhereのサポートセンターに連絡
その日が土曜日だったため、土日の間は物件掲載者から返事が返ってこない可能性もありました。他方、返金ありでキャンセルできるのは48時間以内なので、物件掲載者と合わせて、HousingAnywhereのサポートセンターに同じ内容をメールで連絡することにしました(入居した日の23時半頃)。
- 家主から連絡
物件掲載者からは特段の返信はなかったのですが、次の日の日曜日の朝に家主から、来週中に乾燥機付き洗濯機に交換するという旨の連絡が来ました。
- HousingAnywhereのサポートセンターからの返信
月曜日の9:45に、保証期間の48時間を過ぎるとHousingAnywhereが手伝いできることはなく、家主と直接交渉するか、必要に応じて法的支援を受けるべしとの返信がありました。私たちが入居したのは土曜日のお昼の12時であり、月曜の9:45では、入居してから48時間は経過していません。具体的な入居時間の調整は、HousingAnywhereの物件掲載者ではなく、家主と行ったため、HousingAnywhere側には、正確な入居時間がわからないため、48時間セーフガードのカウントは、予約日の0時から始まるのかもしれません。もし仮にそうであったとしても、物件に不備がある旨の連絡自体は入居日の夜に行なっており、この返信には納得いきませんでしたが、上記の別ルートで無事に解決できそうだったことと入居後のバタバタで忙しかったことから、特段何もしないままになってしまいました。
HousingAnywhereで入居する際のアドバイス
今回は、土日にもかかわらず、HousingAnywhereの物件掲載者と家主が迅速な対応を行ってくれたこと、すぐに物件の不備を補填してくれたことから、キャンセルせずに済みました。
しかし、全ての担物件掲載者や家主が土日も対応してくれるとは限らず、また、物件の不備が補填されるとも限らないので、不測の事態に備えて、可能であれば、関係者と連絡のつきやすい平日に引っ越すのがベターかなと感じました。