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アパートの家財保険(Haushaltsversicherung)の選び方

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みっともナトゥーリヒィ7世

公開: 2024/06/10

更新: 2024/07/11

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保険に入るべき?

ウィーンに住んでいるオーストリア人や他の国籍の人に聞いても、みんな基本的に保険は入っているそうです。また、保険料も安いらしく、ヨーロッパの物件では何かと破損しがちなので、みんな入るのではないかと思います。

私がアパートを契約したときにも、不動産屋に家財保険への加入を勧められました。鍵の紛失や窓の損傷など、様々な損害にも対応してくれるものも多く、基本的に入ると思って良いと思います。また、家とは直接関係なさそうですが、家財保険に自転車などを含めることもできるので、自転車の保有を考えている、または、保有している場合は加入すべきです。

入るべきは家財保険(Haushaltsversicherung)

アパートに関してよく聞く保険として、大きく2つあります。日本の家財保険にあたるHaushaltsversicherungと、住宅保険にあたるEigenheimversicherungです。住宅保険は主に物件を保有する家主が該当するものなので、アパートを借りる場合はHaushaltsversicherungに加入します。

保険の考え方は、生命保険などと大差なく、国にかかわらず一緒です。例えば、補償金額、火災や落雷などの補償項目などによって、保険料が決まります。補償が手厚い保険ほど、保険料が高くなります。また、保険期間が長期であればあるほど保険料は安くなり、短期での契約は一般的に高くなります。

しかし、いざ保険を契約しようとすると、(ネットで調べたところによると)保険会社は100社以上も存在し、プランも多種多様で、非常に選択が難しいです。

職場のオーストリア人の上司に聞いたところ、オーストリアで保険を選ぶ際にはdurchblickerを使えば、簡単に最適なプランを調べられるそうなので今回はそれを使います(保険にかかわらず、電気や他の各種保険なども調べられます)。また、サイト上で契約までできます。

保険を比較する

durchblickerにアクセスして、実際にプランを見てみます。上部のナビゲーションバーの保険(Versicherung)から家財保険(Haushalts­versicherung)を選択してください。ここから質問に回答していきます。まずは、部屋の床面積を記入して「Jetzt vergleichen(今から比較)」のボタンを押してください。

物件の基本的な情報

物件の基本的な情報を入力します。

最後の質問に「はい(Ja)」と回答すると「Fällt damit eine Haushaltsversicherung am alten Wohnsitz weg? (引越し前の住所で保険を契約していませんか?)」と追加で質問されます。

また、洪水危険地域に関しては、オーストリアの国土省が掲載している HORA (Natural Hazard Overview & Risk Assessment Austria)から確認することができます。家の近くをクリックすると詳細情報が見れます。ウィーン市内であれば、だいたいの場合は該当しないと思います。

家財の情報

次に、家の家財についての情報を入力します。

わかりにくいのですが、Ausstattungskategorie(設備のグレード)は、補償金額などを決めるためのもので、これらのカテゴリ分けに厳密な規定があるわけではありません。私の家は、いわゆる普通の家なので「Einfach」にしました。もしタイルなどにやたらお金がかかっているお家とかであれば、グレードを上げてもよいと思います。保険を比較する際の、保険金額の大小を決めるものなので、ここで何かが決まるわけではありません。

また、他の項目は、自分のアパートの設備に合わせて記載してください。なお、安全装置は入居前や入居後ですが分からないこともあると思います。その場合は、管理会社などに連絡をして聞いてみるのがいいと思います。私も、避雷針や火災警報器の有無について事前に問い合わせました。

居住者の情報

次に、契約主、すなわち、居住者の情報を記入します。

プランの好み

次に、どのようなプランにしたいかを見ていきます。

冒頭で紹介したとおり、補償額や補償項目と保険料のトレードオフなので、リスクを取りたいか、それとも保険料を抑えたいかなどを設定します。

自然現象に関しては、ウィーン市内であれば、よっぽどのことがない限り、地震や洪水に巻き込まれることはないと思います。私はカバーなしを選択しましたが、気になるようであれば基本オプション(Standard)ぐらいは付けてもいいかもしれません。

支払い方法と期間

どうやって払うか、また、どのくらい契約するかを決めます。契約期間は長ければ長いほど保険料は安くなります。

結果へ(Zum Ergebnis)ボタンを押して、比較一覧を見ます。

結果および選び方

私の場合、以下のような結果が出ました。1年のみの契約をしようとしているため、少し料金が高めに表示されていると思います。

デフォルトでは保険料の安さ順に並んでいますが右上の「Sortieren nach」で変更することができます。注意点なのですが、いざ詳細を見てみると、1年契約を選んだにも関わらず、10年契約の保険が紛れ込んでいたりしていました。

契約前には、念入りにチェックしてください。

1. 口コミを見る

保険のロゴの下の、評価のボタンを押すと口コミが見れます。

保険なのでヘイトが溜まりやすいものではありますが、★1の評価はよく見たほうがいいと思います。どんな問題があったりするのか、口コミを通してわかるかもしれません。

2. 比較する

「Details」というボタンを押すと、その保険の詳細が見れます。あまりにも項目が多いので複数の保険に「Vergleichen(比較)」を選択して比較すると良いと思います。最大3つの保険まで同時に比較できます。

すると、以下のように非常に簡単に比較できます。

保険を選んだら申し込みます。

申し込み

保険を選んだら、申込みに必要な情報を記載します。

1. 契約主の情報

最初に契約主の情報を入力します。

2. 引き落とし口座の入力

支払いに使う銀行口座を入力します。

3. 保険の解約・開始日および質問事項

解約しないといけない保険があるのか、いつ保険を開始するのか記入します。申し込み1週間後の開始を入力しました。

また、追加で質問事項があるので回答します。

最終確認

最後に、確認画面が表示されます。内容に相違がなければ緑色の確認ボタンをおします。

確認メール

以下のように確認メールがきて、保険の加入を代わりに申し込んでくれます。この時点では、また保険に加入できたわけではないので注意してください。

durchblickerからの連絡を待ちます。

加入完了メール

申し込みした翌日に、durchblickerおよび申込みをした保険業者から、加入完了のメールが来ていました。

まとめ

無事アパートに家財保険をかけることができました。durchblickerのおかげで保険業者の選定が簡単で、かつ、家財保険の保険料も安く済ませることができました。

今回は、申込みをしてからたった1日で加入が完了して。すぐに保険期間を開始することができました。しかし、保険業者側で審査に時間がかかったりすることはあるみたいです。その場合でも、私が選んだ保険は、その審査期間中は仮保険期間としてカバーされるみたいなのでした。

契約が完了したので、改めて保険内容を熟読してから引っ越しに臨もうと思います。

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