ウィーンからお隣のスロバキアの首都であるブラチスラバまでフェリーで1時間15分で行けてしまいます。せっかくウィーンにいるのなら、より東欧の雰囲気を感じられるので、スロバキアまで足を運んでみるのはいかがでしょうか。

ウィーンからスロバキア・ブラチスラバへのチケットの買い方(ÖBB)
ウィーンからお隣のスロバキアの首都であるブラチスラバまでオーストリア連邦鉄道(ÖBB)で片道約1時間....
はじめに
タイトルには、他のÖBBなどの記事と合わせて「ウィーンからブラチスラバ」と記載がありますが、今回取得した旅程はブラチスラバからウィーンであることに注意してください。しかし、旅程が逆になっているだけなので、船着場なども含め、要領は全く一緒です。
発着場所
Twin City Linerでは、ウィーンとブラチスラバ間でしか就航しておらず、それぞれの場所で1箇所しか停留所がないため特に発着船着場について悩むことはありません。
それぞれの停留所は以下のとおりです。
ウィーン側:ウィーン・ツインシティ船着場
ステファン大聖堂を北に少し行ったところにあるドナウ川沿いの船着場です。Googleマップではこのリンクから見つけられます。

場所は公式サイトから確認できます。現地に着くと、船着場があるのですぐ場所がわかります。
街の中心から徒歩10分程度に位置していて、旅程がとても組みやすいのが特徴です。
また、目の前にはトラムや地下鉄のシュベンデンプラッツ(Schwedenplatz)駅があり、交通の便が非常に良いです。
なお、鉄道でスロバキアに行く場合はウィーン・ハプトバンホフ(Wien Hauptbahnhof)駅に行く必要がありますが、こちらも街の中心近くにあるため、フェリーも鉄道も、使いやすさでいうと大差はないように感じます。
ブラチスラバ側:ブラチスラバ・ツインシティ船着場
旧市街地の南にある船着場です。Googleマップではこのリンクから見つけられます。

こちらも場所は公式サイトから確認できます。この場所の周辺は、3、4つくらい別の会社の船着場があることに注意してください。
旧市街から徒歩数分圏内、ブラチスラバ城からでも15分あれば余裕でつきます。そのため、旅程に組み込みやすいことが特徴です。また、ウィーンまで鉄道を使う場合、ウィーンと繋がる駅まではバスで15分程度かかります。
そのため、ウィーンと違って、ブラチスラバでは、フェリーのほうが便利さでは軍配が上がります。また、体感ですが、ウィーンからブラチスラバよりブラチスラバからウィーンのほうが、圧倒的に乗船率が低く、チケットが取りやすいです。なので、交通手段も楽しみたいという方は、行きは鉄道・帰りはフェリーという旅程もおすすめします。
チケットの取り方
チケットは公式サイトで取るのが一番安心・簡単です。
1. 行き先・日時を指定
公式サイトのトップページで、行き先・日時を指定します。今回は、行き(ウィーンからブラチスラバ)は鉄道で行ったため、片道だけ予約します。そのため、「one-way ticket」を以下のように指定します。

2. 便を選択
就航している便があれば、以下のように便が表示されます。

自分の旅程にあった便を選択し、「CHOOSE YOUR SEATS」ボタンを押して次の座席指定に進みます。
便数は曜日およびシーズンによって異なります。2024年の場合は以下のとおりです。
- ローシーズン(3月22日から4月28日および9月30日から11月3日)
- 月曜日から木曜日:1日1便
- 金曜日から日曜日、および祝日:1日3便
- ハイシーズン(4月29日から9月29日)
- 1日3便
年ごとによって変わる可能性もあるので、公式時刻表(日本語)を御覧ください。
毎年、公式サイトに「SEASON 20XX」が発表されます。
3. 座席の指定
全座席指定席です。グレードが2つあります。ですが、どのグレードであっても行けるデッキやトイレなどの施設は一緒です。つまりデッキで景色を長く見て過ごす場合は、座席のグレードはさほど重要ではありません。しかし、入出港の15分ぐらいは安全上の都合で座席に着席する必要があるみたいですが、それ以外の時間帯はどこに行っても良いです。
展望台は全く混んでなく、季節によっては1時間程度なら平気でデッキで景色を楽しめます。デッキの1階部分はこのような感じです。座るところは特にありません。

2階部分はこのような感じです。この座席が予約席なのか分かりませんでしたが、みんな好き勝手座っていました。

また、鉄道と異なり早割などはなく、数ヶ月前にチケットを取っても当日に取っても料金は一緒で、座席を抑える以外に早くチケットを買うメリットはありません。
- MAIN DECK (HAUPTDECK): 1階の座席で、全座席が進行方向に向かっています。
- 成人:39ユーロから45ユーロ (座席の良し悪しによって値段が変動。年齢などによっても料金が異なる)
- CAPTAIN'S LOUNGE: 2階の座席で、テーブル席もあります。MAIN DECKと比べると、座席数は少ないです。
- 成人:52ユーロ
それぞれの座席は360°ビューでサイトで確認できます。購入前に、事前に確認してください。
参考までですが、MAIN DECKが以下のようになっています。

また、CAPTAIN'S LOUNGEは以下のとおりです。もちもちした座席で、ゆったりと空間があります。

CATPAIN'S LOUNGEでは、テーブル席があるのが魅力ですが、テーブル席を必要としない限り、あまり差異はありません。
個人的には、オーストリアとスロバキアの国境にあるデヴィーン城やブラチスラバ城を見れる北側がおすすめです。
つまり、ウィーンからスロバキアでは進行方向の左側の座席、逆では右側の座席です。
4. 購入
座席を選択して、購入画面に進みます。
注意点としては、以下のとおりです。
- Paymentとしてクレジットカードを選択
- Shipmentはモバイルチケットを選択

紙のチケットの場合、チケットオフィスでピックアップする必要があることと、発券料で5ユーロ取られるため、全くメリットがありません。また、Paymentも何故かデフォルトではバウチャーになっているため、クレジットカードに切り替える必要があります。
指示させるようにアカウントを作成後、購入をします。
5. チケットのダウンロード
購入ができると、以下のような画面が出ます。

下の方に、チケットをダウンロードできるようになっています。PDFまたは、モバイルチケット(私の端末がiPhoneだからなのか、Appleウォレットのみに対応しているだけなのか分かりませんが、Appleウォレットのチケット)をダウンロードできます。

メールにも購入確認およびチケットが届きます。

添付ファイルに、領収書および各種チケットが添付されていました。「pkpass」で終わるファイルは、Appleウォレットのパスなので、iPhoneを使っている方は、ぜひ入れてください。いちいちPDFを探さなくて済むので楽です。

搭乗時にチケットを見せて乗船します。
CAPTAIN'S LOUNGEの場合は、2階に上がる階段で、もう一度チケットをチェックことに留意してください。係員が階段の前に待機しています。
また、オーストリアもスロバキアもシェンゲン協定加盟国ですが、船から降りるときにパスポートチェックがあります。パスポートの携帯を忘れないようにしてください。