ウィーンでの生活が長くなると、時折日本食、特にお米が恋しくなることがあります。
ウィーン市内には数多くのアジア料理レストランが存在しますが、他のレストランと同様に、結構な値段がすることが多いです。円安も相まって、かなり高額に感じられ、外食をすることが躊躇されることもあるかもしれません。
そこで、自宅でも手軽にお米の一種であるジャスミンライス(Jasminereis)を炊く方法をご紹介します。
本格的なジャスミンライスの炊く方法として湯取り方がありますが、今回の記事は日本米と同じような、簡単な炊き方を紹介します。自宅で手軽に日本の雰囲気を味わうことで、ウィーンでの生活もより快適になるでしょう。
所要時間・必要なもの
所要時間は約30分で、必要なものは1人前でジャスミンライス150gおよび水150mlです。
なぜジャスミンライス?
ジャスミンライスを選ぶ理由は、ウィーンで非常に安価なためです。私の近くのスーパーでは、日本米が1種類だけ取り扱われていますが、価格が非常に高く、1kgあたり約20ユーロもします。それに対して、ジャスミン米は非常にリーズナブルで1kgあたり約2ユーロ程度です。そのため、お米を楽しみたいときにはジャスミンライスを選んでいます。また、私は日本でもカオマンガイなどのエスニック料理を好んで食べており、ジャスミンライスは元々好きで、日本米と同等においしく感じる種類のお米です。
余談ですが、世界で生産されているお米のうち80%はジャスミンライスのようなインディカライスだそうで、ジャスミンライスが手に入り易いのも納得です(出典: 農林水産省. 「外国の米の品種はどんなものがあるのですか。」)。
購入したジャスミンライス
ウィーンのあちこちにあるスーパーマーケットSPARで、以下のジャスミンライスを購入してきました。
SPARで販売しているSPARオリジナルブランドのジャスミンライスの価格は500gで3ユーロです。なお、SPARと同じく3大スーパーをであるBILLAでは1kg1.99ユーロと格安なジャスミンライスがありました。パンが1つ1ユーロぐらいするので、いかにジャスミンライスが安価なのか分かっていただけると思います。
炊き方
それではさっそくジャスミンライスを炊いていきます。今回は1人前で作っていきます。
小さな鍋でも十分に作れ、掃除が簡単なので、なるべく小さな鍋で炊くことをおすすめします。
1. ジャスミンライス及び水を計量する
ジャスミンライスを炊くの、お米を研ぐ必要はありません。むしろ研ぐことによってジャスミンライス特有の香りが失われる可能性があるので軽く表面の汚れを落とす程度にゆすぐ程度に洗って、鍋にジャスミンライス150gと水150mlを入れます。
SPARオリジナルブランドのジャスミンライスのパッケージ背面の説明には、125gに対して750mlを入れるように記載がありますが、何度やってもびちゃびちゃになって失敗しました。経験則ですが、最適な比率はお米:水は1:1です。ジャスミンライスは水をよく吸う性質があるため、水を多く入れすぎず、日本米と比べて「少ないかな」と思うくらいが十分だと思います。硬めが好きな方は水を少なめにしても良いかもしれません。
2. 中火で沸騰するまで加熱する
ジャスミンライスと水を鍋に入れたら中火で沸騰するまで加熱します。
ウィーン市内のアパートに住んでいる場合、家電がヨーロッパのメーカーであることがほとんどだと思います。そのため、日本と中火の感覚が違うかもしれないですが、沸騰したらひとまず大丈夫です。沸騰したら軽く全体かき混ぜて、満遍なくお米に熱が伝わるようにします。
このように、ぐつぐつ沸騰しています。
3. 蓋をして弱火で10分加熱する
ちょっとかき混ぜ終わったらお米を平らにして、弱火にして蓋をして10分ほど加熱します。
以下のようにジャスミンライスがパサパサしてきはじめたら良い合図です。
日本米のように、もっちりさせるために水をふんだんに使う必要はないためです。
水分がある程度飛んでいることを確認して最終工程に進みます。
4. 火を消して蒸す
最も大事な工程です。火を消して蓋をしたままにして放置します。
10分程度蒸し終わったら蓋を開けてみてください。
ほのかにジャスミンが香るジャスミンライスの出来上がりです。